メダカが痙攣!?狂ったように泳ぐ白点病の治療は隔離後に塩浴や薬浴

水中を思い思いにマイペースで泳ぐメダカを見ていると本当に癒されますね。
ところが、痙攣したように、はたまた突然狂ったように激しく泳いだり、くるくる回ったり、水面近くをフラフラと漂ったり等、いつもと違う泳ぎを目にしたことは有りませんか?
上記の症状が見受けられたらメダカの白点病を疑ってみましょう。
・白点病の見分け方と初期症状
・やるべきは隔離、塩浴、薬浴
白点病に罹ってしまったメダカの対応策について書きます。
もくじ
メダカの白点病の初期症状と見分け方
メダカが突然狂ったように激しく泳いだり、水槽の壁や底に身体こすりつけるような泳ぎをする場合は、白点病の初期症状です。
身体に「痛み?」や「かゆみ?」などの違和感を感じて、上記のように泳ぐものだと思われます。
白点病のメダカを見つけたら、症状(白点の数)はどれくらい出ているのか、症状の出ている魚は何匹いるのかなど、個体の状態と飼育槽全体を確認します。
メダカが白点病に罹った時の対策
もし、まだ白点病にかかった個体が1~2匹で、白点の数が数個程度の初期なら、病気の個体を別容器に隔離して、治療をスタートしましょう。
また後日、飼育水槽に白点病の症状を持つ個体が増えていないか等も注意深く観察してください。
既に白点病にかかった個体が複数匹いれば、下記のように飼育槽内に蔓延している可能性がありますので、飼育槽全部を治療する必要があります。
白点病に罹ったメダカの症状
白点病はヒレや体表、口元に白い点が表れ次第に大きくなっていきます。
初期であれば比較的簡単に治せますが、エラに寄生すると呼吸困難でメダカが死んでしまうこともある病気です。
白点病に罹る原因
白点病の原因は『ウオノカイセンチュウ』という寄生虫がメダカの身体に寄生して発症します。
『ホロント』と呼ばれる幼虫が、寄生しているメダカの栄養分で成長し、『シスト』という成虫になると魚から離れます。
成虫は水槽の中で分裂、増殖して、水中を漂い、再び他のメダカに寄生します。
こうして、水槽の中に病気が蔓延していきます。
白点病の原因・ウオノカイセンチュウは外部から
『ウオノカイセンチュウ』は外部から持ち込まれますので、新しいメダカの「水合わせ」が終わったら、「水合わせ」した水は捨てて個体のみを飼育槽に移すように心がけましょう。
更に慎重を期すならば、新しく水槽に投入するメダカはメチレンブルー水溶液などでトリートメントすることをお勧めします。
メダカのみならず、水草やアクアリウムオブジェにも注意が必要です。
白点病にかかった個体を隔離する
白点病にかかった個体がいたら、まず別の容器に隔離をしてください。
そして、メダカに塩浴をさせます。
メダカの塩浴の詳しいさせ方
塩浴には特別の塩を使わなくても、無添加の普通の塩(食塩)でOKです。
塩分濃度は0.5%くらいでメダカの体液とほぼ同じ濃度にします。
1リットルの水に対して塩を5g(軽量スプーンの小さじすり切り1杯)で塩分濃度0.5%になります。
この時、いきなり0.5%の塩水にメダカを入れるのではなく、隔離した水槽に徐々に塩を投入にして0.5%に近づけていきます。
塩浴だけでも元気になったメダカがたくさんいます。
メダカが元気になったら、今度は3~4日かけて塩分濃度を徐々に下げて真水に戻します。
メダカを塩浴させる意義は体力温存と自然治癒の向上
メダカの体液と塩浴させる水の塩分濃度を同じにすると、浸透圧によってメダカの体内への水の侵入が無くなります。
そのため、通常なら真水をエラから体外に出すために使う体力が温存され、自然治癒力が高まります。
つまり、ヒトの絶対安静と同じような意味を持つのです。
薬浴をする
薬浴ですが『ウオノカイセンチュウ』がメダカに寄生している間はあまり効果が期待できません。
しかし、メダカに寄生する前の成虫・『シスト』が水中を漂っている段階には非常に高い効果を発揮します。
『ウオノカイセンチュウ』の増殖サイクルは1週間程ですので、1週間~2週間は薬浴させましょう。
また、『ウオノカイセンチュウ』は高温に弱いので、治療中は水温を高めにしましょう。
ヒーターがあれば設定温度を28度~30度設定すると良いでしょう。
メダカの場合、病気治療中は2~3週間の間エサを与えない方が良いでしょう。
エサを与えないことで、消化に使う体力を温存できます。
白点病の治療に効果がある薬
代表的な薬はメチレンブルーです。
その他、
- グリーンFリキッド
- ニューグリーンF
- グリーンFクリアー
- アグテン
- ヒコサンZ などがあります。
薬の使用は、パッケージに記載されている濃度になるように分量を調整して使用してください。
白点病の治療効果がある鷹の爪のカプサイシン
メダ活じいさんはやったことがありませんが、唐辛子を使った白点病の治療が広まっているようです。
ダイエットでおなじみの「カプサイシン」という成分に殺菌作用があるため、治療できるということです。
殺菌と殺虫は違うのですが、小さな生物への毒性と言う点では共通しています。
興味が有ればチャレンジして結果を教えていただけますと幸いです。
まとめ
メダカが突然狂ったように激しく泳いだり、水槽の壁や底に身体こすりつけるような泳ぎをする場合は、白点病の初期症状です。
メダカの白点病について、原因と対策をまとめました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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