トヨタが“定額乗り放題”KINTO (キント)を発表!車は所有から利用へ
トヨタ自動車株式会社は100%子会社のトヨタファイナンシャルサービス株式会社と住友三井オートサービス株式会社の出資のもと、新会社「株式会社KINTO」(以下、KINTO)を設立して、毎月定額で新車を乗り継ぐサービスを始めました。
もくじ
車は所有から利用する時代に
かって自動車は購入して自家用車として所有するのが常識でした。しかし近年になって多くの企業がリースやレンタルなど、必要な時に必要な車を調達して使うように変貌してきました。
そうした風潮に呼応するかのように、個人も徐々に企業のように「車は所有する」から「利用する」という考え方が浸透して増えています。
その結果、自動車をユーザー同士が共有して使うカーシェアリングや車を借りて使用するカーリースなどが普及してきました。
ほかにも新車販売会社が力を入れる残価設定型自動車ローンも、所有というよりも利用に近い方法です。
残価設定型自動車ローンは契約時に数年後の下取り価格を残価として差し引いて、残価を除いた金額を分割返済するから、契約満了時に車両を返却するユーザーが多いのです。
(残価設定型自動車ローンは残価を支払って買い取ったり、再ローンを組むことも可能です)
トヨタが毎月定額で新車を乗り継ぐサービス・KINTO (キント)を発表
トヨタ自動車が始めた、毎月定額で新車を乗り継げるサービス、KINTOの料金プランが発表されました。
その料金プランはどんなものでしょうか?
トヨタのクルマサブスク「KINTO」は、3年契約でプリウス月額4.6万円~ – Impress Watch #トヨタ #KINTO #サブスク #クルマ #パッケージhttps://t.co/FzGt02bhuB@impress_watchhttps://t.co/j2k1HLGzm9
— Nick (@ikaduchikun) 2019年2月6日
「KINTO」には「KINTO ONE」と「KINTO SELECT」の2種類があります。
ちなみに「KINTO」とは、孫悟空が乗る雲「筋斗雲」をイメージしているそうです。
KINTOの特徴は「頭金なしの月額利用料だけで、気軽に次の車に乗り換えていける」という事だそうです。
また、若いドライバーは高額な任意保険料が悩みのひとつなのですが、保険料も月額料金に含まれているため安く抑えられるとの事です。
KINTO ONEで利用できる車種と定額料金
KINTO ONEは5つの車種の中から1車種を選んで3年間乗り続けるサービスです。
■対象車種:プリウス、カローラスポーツ、アルファード、ヴェルファイア、クラウン
■契約期間:36か月
■頭金:不要
■支払い方法:毎月均等(ボーナス払いも選択可)
■月額料金
・プリウス:4万9788円~5万9832円
・カローラスポーツ:5万3460円~6万3396円
・アルファード:8万5320円~9万9360円
・ヴェルファイア:8万1000円~9万5040円
・クラウン:9万7200円~10万6920円
※上記はいずれも消費税込みです
■月額料金に含まれるもの:車両代、登録時の諸費用/税金、メンテナンス、任意保険、自動車税
■付帯サービス:ユーザーの使用状況(安全運転、エコ運転等)をポイント化し、支払いへの充当等が可能な「愛車ポイントサービス」を本年秋以降に導入予定
■申し込み方法:WEBもしくは東京都内のトヨタ販売店(一部販売店を除く。夏以降、全国展開予定)
KINTO SELECTで利用できる車種と料金
KINTO SELECTはレクサス6車種の新車を6カ月ごとに乗り換えることができる3年間のサービスです。
■対象車種:ES300h、IS300h、RC300h、UX250h、RX450h、NX300h
■契約期間:36か月
■頭金:不要
■支払い方法:毎月均等(ボーナス払いも選択可)
■月額料金:19万4400円(消費税込み)
■月額料金に含まれるもの:車両代、登録時の諸費用/税金、任意保険、自動車税
■申し込み方法:東京都内のレクサス販売店(一部販売店を除く。夏以降、全国展開予定)全国展開と同時にWEB受付も開始予定
KINTO SELECTとKINTO ONEの導入時期は?
「KINTO SELECT」は2019年2月6日から、「KINTO ONE」は同年3月1日から東京都内のトヨタ販売店およびレクサス販売店(一部販売店を除く)でトライアルが実施される。
また、同年夏以降に両方のサービスを全国に展開、秋口にはサービスの対象車種が拡大される予定です。
KINTOのまとめ
どちらのKINTOも駐車場とガソリン代に毎月の利用料金さえ負担すれば、頭金無しでも直ぐに新車に乗ることができます。
新車購入の際にありがちな、値引きや付属品のおまけの交渉に時間や神経を使う必要もありません。
また、急な海外勤務や免許返納など、車が必要なくなった場合のキャンセル料は発生せず、途中解約が可能だそうです。
KINTOの任意保険については、対人・対物が無制限、人身事故の場合は5000万円、その上に車両保険もついていて免責額はわずか5万円です。ドライバーには制限がないため、18歳の免許取り立てでも、ベテランドライバーでもKINTOの価格に違いはなくワン プライスです。
ただし、どちらのKINTOも走行距離の制限がかかっており、月間走行距離が1500kmまでとなっています。もし、月間走行距離が1500km以上になった場合は、別料金が発生します。
別料金と言えば、スタッドレスタイヤなどの特殊な装備や、チェーンなど必須とも言える装備については2019年2月5日時点では「検討しきれていない」ということです。
以上のように気軽に新車に乗ることができるトヨタの定額乗り放題サービス「KINTO」は、また一つ自動車と人との関わり方の選択肢を増やしたことになります。 マサミ