胃がん手術の胃切除後症候群によるダンピング症候群などの後遺症体験談
本頁は胃がん手術の後遺症である胃切除後症候群の早期ダンピング症候群と後期ダンピング症候群ついて私の体験談を綴っています。
手術前にお医者様は手術のメリットについては良く話してくれます。
しかし『胃切除後症候群』については、通り一遍の説明に終わる場合が多いのではないでしょうか?
胃切除後症候群がどのくらい辛くて、苦しいかなどの説明はしてくれません。(ほとんどのお医者様が経験の無い事なので、具体的にお話ができないのでしょう)
胃の切除する部位や大きさによって違うとは思うのですが、考えられる範囲内での一通りの症例だけでも、もっと詳しく聞いておけば良かったと考えて、ここに胃切除後症候群の私の体験談を記します。
もくじ
胃切除後症候群の種類
胃は、食べ物を一時的にためおいたり、たんぱく質や脂肪の一部を分解したりするなど、消化吸収で大きな役割を果たしている臓器であることは、あなたもご存知の通りです。
当然、胃を大きく切除した後は、それらの機能の大半が失われてしまいます。
私の場合、胃の下部を80%切除したのですから、当たり前ですが、幽門部(胃と小腸の境)は無くなっています。
食べ物をためおく機能が無いのですから、食物が小腸にイッキに流れ込むため起こる、「ダンピング症候群」という全身症状に注意しなくてはなりません。
その他の胃切除後症候群として胃の上部の噴門部を切除した場合は、食べ物が食道に逆流しやすくなるため、「逆流性食道炎」が起こりやすくなります。
看護師さんからメッセージと胃の手術後の合併症と予防等の書類をいただいた
退院時に担当看護師さんから下記のお祝いメッセージと共に「退院後の日常生活について」という注意書きをいただきました。
下記は、いただいた手書きのお祝いメッセージです。
上記の他にも「退院後の日常生活について」の注意書きや「退院療養計画書」、「胃の手術後の合併症と予防」などの資料をいただきました。
その中の「胃の手術後の合併症と予防」から胃の下部を切除したダンピング症候群について書いてみます。
胃がん胃による胃切除後症候群のダンピング症候群とは
胃切除後症候群のダンピング症候群には、食事のすぐあとに起こる早期ダンピング症候群と、2~3時間後に起こる後期ダンピング症候群があります。
胃切除後症候群による早期ダンピング症候群の症状
胃切除後症候群による早期ダンピング症候群の症状は、食事を胃の中に貯える事ができず、急激に腸に流れてしまうために起こります。
食後5~30分で、冷や汗、動悸、めまい、しびれ、だるさなどの全身症状、腹痛や下痢、吐き気、嘔吐、腹部膨満などの腹部症状があらわれると書いてあります。
私の場合は、(早食いの癖が有るからか)食事の途中でも、時によって吐き気を覚えて嘔吐をしたりもしました。
また、食後には腹痛や下痢、嘔吐、腹部膨満の症状が出て、トイレへ駆け込んだことも有りました。
具体的には別頁に記載したいと思いますが、一番困ったのは、仲間と楽しく外食をした時などに食事の量の判断が狂ってしまい、ついつい食べ過ぎて、食べてる最中に腹部膨満を感じはじめる事でした。
そして、膨満感が腹痛となり、場合によってはトイレに駆け込まなければならない下痢だったり、食べたものを嘔吐をして何とか堪え忍ぶというものです。
その時のお腹の痛み方は、口中に生唾が出てくる『ジワリ・・・』という、なんとも嫌な痛みで、一時は胃を切除をした事を後悔したことも有ります。
胃切除後症候群による後期ダンピング症候群の症状
後期ダンピング症候群の症状については次のように書いてあります。
腸へ急激に食物が流れ込むと、食物が消化吸収されて血糖が急上昇します。
上昇した血糖を抑えようとインスリンが過激に分泌されるために、食後2時間~3時間で、頭痛、脱力感、ひや汗、めまい、脈や呼吸が速くなるなどの低血糖症状が起きると書いてあります。
私の場合は、常用しているサプリメントのおかげか、軽いめまい(たぶん、ダンピング症候群ではなく貧血による立ちくらみがほとんど)を体験しただけで済みました。
胃切除後症候群によるダンピング症候群の予防法
早期、後期、どちらのダンピング症候群も予防法は同じ、食事の仕方に注意するように書いてあります。
※よく噛んで少しずつ食べましょう。(1食30分以上を目安にゆっくりと・・・)
※ゆっくり飲み込みましょう。
※食事中の水分は控えましょう。(水分は食前または食後に・・・)
※食後30分は安静にしましょう。(直ぐに横にならずに座ったままで過ごしましょう)
※極端に冷たいものや熱いものは避けましょう。
※低血糖時に備えて飴などを持ち歩きましょう。
などが注意事項として書いてあります。
胃がん手術の胃切除後症候群によるダンピング症候群などの後遺症体験談のまとめ
胃切除後症候群には、胃の下部を切除したダンピング症候群と、胃の上部を切除した逆流性食道炎などがあります。
私の体験は、胃の下部を切除したダンピング症候群なのですが、腹部の膨満感が痛みに変わり、その痛さは口中に生唾が出てくる『ジワリ・・・』という、なんとも嫌な痛みで、一時は胃を切除をした事を後悔したことも有ります。
私と同じ痛みを味合わなくても良いようにダンピング症候群の予防法も書いておきました。 マサミ
【関連記事】この記事のまとめページです。 ↓ クリックしてご覧ください。
父の体験談は下記をクリックしてください